本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
アンビエント・実験音楽向けの無料プラグイン3選
更新
結論から言うと、アンビエントや実験音楽の音づくりでは「広がりを作る空間系(リバーブ・ディレイ)」「音をゆっくり引き延ばして質感に変える道具」「ゆっくり変化する音色を作れるシンセ」の3種類がそろうと始めやすくなります。この記事では、その3つにあたる無料のプラグイン Valhalla Supermassive、PaulXStretch、Vital を紹介します。
なお、ここで紹介するのは「このジャンルの音を作るときに向く道具」です。特定のアーティストがこれらを使っているという意味ではありません。
ジャンルそのものを聴いてみたい人は、DTM DIGS のジャンルページ(アンビエント https://dtmdigs.com/genres/ambient/ 、実験音楽 https://dtmdigs.com/genres/experimental/ )もどうぞ。
アンビエント/チルのアーティストを聴く(DTM DIGS)
アンビエント/チルのアーティストをすべて見る(51組)
エクスペリメンタル/IDMのアーティストを聴く(DTM DIGS)
エクスペリメンタル/IDMのアーティストをすべて見る(68組)
アンビエント・実験音楽の音づくりで大事なこと
一般的に、アンビエントは「空間の広がり」「ゆっくりした音の変化」「質感(テクスチャ)」が中心になりやすいジャンルで、実験音楽は音そのものを加工して新しい響きを探る作り方が多いと言われます。そのため、次の3つの機能が役に立ちます。
- 長く広い残響やエコーを作れる空間系エフェクト
- 音を極端に引き延ばして、元の音とは別の質感に変えるツール
- 動きの遅い音色(ゆっくり変わる波形やモジュレーション)を作れるシンセ
空間系:Valhalla Supermassive
Valhalla DSP が公開しているリバーブ兼ディレイです。公式では「巨大なディレイとリバーブのために作った」と説明されています。
- 無料:公式ページ(version 5.0.0)で無料のプラグインとして案内されている
- 機能:22 種類のモード。おもに Density・Warp・Feedback の3つのつまみで音を変える
- 向く場面:長い残響や、繰り返しが重なって溶け合うエコーを足したいとき(公式がループや巨大なリバーブにも使えると説明するモードもある)
- 対応OS・形式:確認できた範囲では公式ページに自動でアクセスできなかったため、ダウンロード前に公式で確認してください
- 詳しい使い方は「無料リバーブのおすすめ Valhalla Supermassive」(/guide/free-reverb-delay-supermassive)へ
質感づくり:PaulXStretch
音を極端に引き延ばす(タイムストレッチ)ためのソフトです。Sonosaurus の公式ページによると、PaulStretch というアルゴリズム(計算方法)をもとにしています。
- 無料:公式ページに「open-source, completely free」と記載
- 公式の説明:音を大きく変えるためのもので、細かい時間・音程の補正には向かない。アンビエントやサウンドデザインに向く使い方として挙げられている
- 対応環境(公式ページの表記):Mac は AU・VST3・AAX・CLAP と単体アプリ、Windows は VST3・AAX・CLAP と単体アプリ、Linux は単体アプリと VST3・CLAP
- 使い方のイメージ:短い音やフレーズを読み込んで長く引き延ばし、背景の質感として重ねる
音色づくり:Vital
ウェーブテーブル(波形を切り替えて音色を作る方式)のシンセです。画面でモジュレーション(音の揺れや変化)の様子が見える点が特徴です。
- 無料:公式サイトに無料プラン「Basic」がある。シンセの全機能が使えると記載(プリセット75個・ウェーブテーブル25個)
- 公式の説明:LFO(周期的な揺れ)やエンベロープ(音の時間変化)、ランダムな変化源(perlin noise)などでゆっくり動く音色を作れる
- 対応OS:Windows 10 以降、macOS 10.15 以降、Ubuntu Linux 18.04 以降(64ビット専用)
- 詳しい比較は「無料シンセ Vital・Surge XT の選び方」(/guide/free-synth-vital-surge-xt)へ
どれから始める?
- まず広がりを足したい:Valhalla Supermassive
- 手持ちの音を別の質感に変えたい:PaulXStretch
- 自分でパッドや環境音のような音色を作りたい:Vital
- 3つとも無料なので、1つずつ入れて聞き比べるのがおすすめ
導入時の注意
- 公式サイトから入手する(非公式の配布サイトは使わない)
- 対応OSや形式は更新されることがあるので、ダウンロード前に公式で最新の案内を確認する
- 形式の違いは「VST3・AU・AAXの違い」(/guide/plugin-formats-vst3-au-aax)、音が途切れるときは「バッファサイズとは?」(/guide/buffer-size-latency)を参照
よくある質問
- Q. 全部無料で使えますか? A. 公式の記載では、Supermassive と PaulXStretch は無料、Vital は無料プラン Basic があります。Vital の有料プランとの違いは公式で確認してください。
- Q. アンビエントを作るのにシンセは必須ですか? A. 必須ではありません。録音した音を PaulXStretch で引き延ばし、Supermassive で響きを足すだけでも質感は作れます。
- Q. どのジャンルページを見ればいい? A. アンビエントは https://dtmdigs.com/genres/ambient/ 、実験音楽は https://dtmdigs.com/genres/experimental/ です。
運営者のひとこと
私は無料の VCV Rack(モジュラーシンセをパソコンの中で組めるソフト)で、ダブテクノやミニマルのパッチを作っています。アンビエント・実験音楽が気になったら、本文のプラグインに加えて、音のつなぎ方から考えるこうしたソフトも選択肢になります。
— ともえ(DTM PICKS 運営者)
参考